失敗しない弁護士の選び方
このホームページをご覧いただいているということは、相続問題のお悩みを解決できる弁護士をお探しであるものと思います。しかし最近では弁護士が運営しているホームページは非常に多く、どの法律事務所に相談すればいいか迷ったというお声も聞くようになりました。弁護士として25年以上活動してきた私が考える「弁護士の選び方のポイント」をお伝えしたいと思います。
- 相続問題についての実績を多数持つ弁護士に依頼しましょう
- 税金,不動産についても詳しい弁護士に依頼しましょう
- 話をしっかり聞き、メリット・デメリットの両方を説明する弁護士に依頼しましょう
相続に強い弁護士は実は少ない?弁護士によって結果・満足度が変わる?
相続についての実績を多数持つ弁護士に
最近ではホームページで「相続に強い」と謳っている法律事務所も増えていますが、自称「相続に強い」というだけで,本当に相続に詳しいかどうかは分かりません。そのような時は相談する弁護士の相続問題についての解決実績を聞くことで,本当に相続に詳しいのか確認することもできます。
「司法統計年報(家事編)」によると2018年の全国の遺産分割調停の終結件数が約13,000件であり,弁護士の関与の割合は約80%ですが,全国に弁護士は4万人以上いますので,1年に1件も遺産分割調停の代理人をしていない弁護士が数多くいることが分かります。
勿論,相続案件は,調停になる前の協議段階で解決する場合や,訴訟になる場合,紛争性のない相続手続や生前対策など遺産分割調停以外にも多岐にわたりますが,年間に数十件単位で相続案件の依頼をいただいている弁護士もいることを考えると,相続案件を解決した経験が非常に少ない、もしくは経験がない弁護士が数多く存在していることをお分かりいただけると思います。
相続は法律上のルールが多岐に渡るほか,各種の財産を取り扱う関係で,不動産や金融などの遺産の種類毎の知識も必要です。また,相続やそれに付随する不動産の処分などには税金の問題も絡んでくることがあります。
ちなみに、実績の有無は,必ずしも弁護士の年齢とは一致しませんので、若くとも相続問題を多く扱う事務所に在籍している弁護士であれば、事務所としての実績数,ノウハウの蓄積などもあり,安心して依頼していいかと思います。逆に年齢を重ねた弁護士でも相続の経験数が非常に少ないということもありますので、弁護士歴よりも解決実績に注目すべきかと思います。
また、解決実績ではありませんが、家庭裁判所の調停委員などを経験した弁護士であれば、裁判所側で数多くの相続事件に接した経験があるとともに,裁判所の視点からの見解を示してくれる可能性もありますので、相談されると良いでしょう。
税金,不動産についても詳しい弁護士に依頼を
弁護士は法律の専門家ではありますので,弁護士に依頼すれば生前対策として遺言書の作成や,相続開始後の遺産分割協議などによって一応の解決はしてくれるものと思います。しかしながら,作成する遺言の内容や成立した遺産分割協議の内容次第で,相続税額が大きく異なることもありますし,相続に関連して不動産を処分する場合にも,誰が不動産を取得したのかによって,税額が異なることもあります。一定の財産を取得したと思っていたところ,予想外の税金や不動産処分に伴う諸経費が発生し,結果として手元に残る財産が想定よりも少なかったということになりますと,取得する財産を前提に計画をしていた場合など,計画を実行できないなどの不利益が発生します。
弁護士は法律の専門家ではあっても,必ずしも税金や不動産に関して十分な知識を有している訳ではありません。前記のとおり,税金や不動産についても一定の知識がないと,結果的に,方法如何では負担しなくてもよかった税金や諸経費を負担せざるを得ない結果になることもあります。また,相続税の申告は税理士が,不動産の売却は不動産業者が行うとしても,弁護士が窓口になって,税理士や不動産業者とやり取りしてくれれば,あなたの負担は減りますが,この場合にも,間に入ってくれた弁護士に十分な知識がないと,正確な連絡ができず,かえって煩雑なことにもなりかねません。
話をしっかり聞いてくれて、メリット・デメリットの両方を説明する弁護士に依頼しましょう。
最後にお伝えしたいのは、あなたの話をしっかり聞き、メリットもデメリットも伝える弁護士に依頼すべきということです。相続の相談者からよく聞かれるのは、
「他の弁護士事務所に行ったら、一方的に話されて話をよく聞いてくれなかった」
「よくわからないが叱られて怖かった」
のような弁護士がきちんと話を聞いてくれなかったというものが意外に多いです。
良い弁護士というのは、相談者の希望をしっかり聞いたうえで、その希望を実現するための方法や、実現できるかどうかを忖度なしに伝えられる弁護士だと思います。
相続に関する法律上の決まりには、感情的には納得しにくいこともあるのが現実です。
例えば、介護を一生懸命していた相続人と、全く何もしていなかった相続人がいたとしても、それ以外の条件が同じだった場合、遺産は同じ割合で分けることが原則です。
そのため、私たち弁護士はあなたの希望通りにいかないこともお伝えすることがあります。
納得できないことかもしれませんが、甘い見通しのもとに,できないことをできると言って報酬をいただくような弁護士は良い弁護士とはいえません。
あなたにとって本当に正しい提案をしてくれる弁護士かどうかを見極めることが重要です。
また,「話をしっかり聞いてくれる」といっても,あなたの話を延々と聞いてくれるだけの弁護士が良い弁護士とはいえません。感情的に納得できないという想いを延々とお話になられる相談者もおられます。しかし,初回の30~60分程度の相談時間の中で,必要な情報やご希望をお伺いし,その中からとりうるいくつかの方法やそのメリット・デメリットを説明し,見通しや今後の対応についてのご提案をする必要があります。
最後になりますが…
弁護士に依頼する目的は、相続トラブルを解決すること(生前対策ではトラブル発生の可能性を低くすること)であると思いますが、
相続トラブルが発生しているときには、相手とのやり取りや裁判所へ提出する書面の作成などを全て弁護士に任せることで、解決までの過程でも,精神的に非常に楽になることができますので,弁護士を活用していただくのが効果的だと考えています。
ご家族が亡くなり、非常に悲しい思いをされているときに、故人を偲ぶ時間やご自身の時間を十分に確保するためにも、弁護士へのご依頼を検討していただいてもよいかと思います。
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