遠方に住む兄弟姉妹との遺産分割協議ができた事案
相談内容
依頼者の父が亡くなったため、遺産分割協議をすることとなりました。相続人は、依頼者と依頼者の姉の2人でした。
依頼者は、被相続人(亡くなった父)から預貯金のほかに証券があると聞いていましたが、どの証券会社に何があるのかは分からない状態でした。
依頼者は、被相続人の財産を法定相続分に基づいて半分ずつ相続したいと考えていましたが、仕事や家庭があり相続財産の調査をすることが大変であったことに加えて、姉が遠方に住んでいることもあり、揉めることなく円滑に遺産分割協議をすることができるか不安に感じていたことから、弊事務所にご相談にお越しになりました。
弁護士の活動内容
まず、相続財産調査のために、預貯金通帳等から各金融機関への照会と、証券保管振替機構に対して、被相続人が保有している有価証券を預かっている証券会社の照会を行いました。
次に、前記照会の内容から把握した被相続人の遺産を法定相続分に基づいて1/2にする内容の提案を行い、相手方(姉)の意向をしっかりと確認した上で遺産分割協議書を作成しました。
最後に、遺産分割協議書をもとに預貯金の解約や有価証券の移管・解約手続きを行いました。
結果
財産調査の結果判明した財産と相手方の意向をしっかりと確認したうえで、遺産分割協議書を作成し、財産の換価手続きを進め、最終的に遺産分割協議の内容どおり被相続人の財産を分配し、承継させることができました。
~遺産分割協議についてのまとめ記事~
【遺産分割協議でトラブルになってしまった場合はこちら】
★遺産分割協議に応じない相続人がいる場合はどうしたら良いの?
弁護士の所感(コメント)
相続人間のトラブルの解決だけではなく、トラブルを未然に防ぐために相続人が円滑に遺産分割協議を行い、財産の分配を受け取れるようにサポートすることも弁護士の仕事の一つです。
幼少期に仲が良かったり、大人になってから揉めたことがない兄弟、姉妹であっても、いざ相続の場面になると揉めるケースが多々あります。
本件では、遠方に住む相手方に対して、丁寧に調査した相続人の遺産の内容と双方の意向をしっかり確認した上で、遺産分割協議を行ったため、揉めることなく遺産分割協議を終了させることができました。
依頼者だけでなく、相手方からも「弁護士に任せておけば大丈夫」という信頼をいただけたことも揉めることなく遺産分割を行う上で大きかったと思われます。
相続人の遺産の内容と相続人の確定をして、相続人間の合意を得た上で遺産分割協議書を作って、解約してといった手続きは慣れている人は少ないですし、日頃の仕事や家事・育児をしながら手続きを進めることは難しいと思います。
弁護士に依頼することで、兄弟姉妹で揉めることなく円滑に遺産分割を完了するケースも少なくありません。
また、あらゆる金融機関の預貯金を一括で管理する機関は存在しませんが、証券については証券保管振替機構に照会することで取引金融機関(証券会社等)を調べることができ、その結果を受けて、各証券会社に照会することで具体的な取引内容を調査することができます。
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